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アーユルヴェーダ医学の概要とその施術の効果を知るための5つの要素

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この記事は「アーユルヴェーダの基礎について」書いています。

アーユルヴェーダってなに?

実際どんなことするの?

という質問が解決します。

アーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダ医学はもっとも古いヒーリング術のうちの一つです。インドで3000年以上の歴史がある、全身的、総括的な医術です。アーユルヴェーダは健康は心と肉体、そして魂のバランスによって成り立っているという考えに基づいています。元々は、病気や原因に対しての施術ではなく、より良い心身の健康を促進するためのものですが、健康を害する病気や症状に対してのケアにも取り入れられています。

アメリカでは代替・補完医療として十分に認知されています。

アーユルヴェーダと生命力

アーユルヴェーダでは、世の中の全ての事象、もしくは「生と死」に関する全てのことがお互いに作用していると信じられています。心と肉体と魂のバランスが調和していれば、優れた健康状態にあると言えます。そのバランスが崩れた時には、病的な状態に陥ります。
このバランスに影響を及ぼすものとして、遺伝的もしくは生まれ持った障害、天候、季節の変動、年齢、感情などがあります。
アーユルヴェーダの世界では、宇宙や人体の仕組みをはじめとして全てのものは「空」「風」「火」「水」「土」の5つの要素から成り立っていると考えられています。

そして人の体の性質は「ドーシャ(doshas)」と呼ばれる「3つの体質」という基本的な理論に基づいて決定されます。「ドーシャ」は先の5つの要素で表されます。

3つのドーシャは以下の通り

ヴァータは「空」と「風」 Vata dosha (space and air)
ピッタは「火」と「水」 Pitta dosha (fire and water)
カッパは「水」と「土」 Kapha dosha (water and earth)


全ての人の性質は、それぞれ違う3つの「ドーシャ」の組み合わせで表されます。体質は一つのドーシャで表されるのではなく、もっとも強く性質を表すものをメインのドーシャとし、2番目に強いものをサブのドーシャとされます。病気になったり、健康上の問題が起こると、そのドーシャ間のバランスが崩れていると考えられます。

ヴァータドーシャ(Vata Dosha)

3つのドーシャの中でもっともパワフルな要素で、細胞分裂を始め、心、呼吸、血流、心臓機能、腸内の老廃物の排除など、人の体の基礎の部分をコントロールします。
食後にも関わらずすぐに何かを食べてしまったり、恐怖や悲しみを感じてる時、夜更かしをして睡眠の質が落ちる時にヴァータドーシャの制御が乱れてしまいます。

ヴァータドーシャがメインのドーシャであれば、不安障害や喘息、心臓病、皮膚の問題、そして慢性関節リウマチにかかってしまう可能性が高いとされます。

ピッタドーシャ(Pitta Dosha)

消化や代謝、食欲に強く関わっていて、酸味や辛味が強いものを食べたり、屋外で過ごす時間が長すぎると乱れてしまいます。ピッタドーシャの性質を持つ人は、クローン病、心臓疾患、高血圧、感染病などにかかる可能性が高くなります。

カッパドーシャ(Kapha Dosha)

筋肉の成長、肉体的な強さや安定、体重、免疫力に強く関わっています。昼夜逆転の生活、甘いものを食べすぎる、塩分の過剰摂取、水の飲み過ぎなどで乱れてしまいます。乱れると喘息、呼吸器疾患、癌、糖尿病、食後の悪心、肥満のリスクが高くなってしまいます。

アーユルヴェーダの治療とは

アーユルヴェーダの治療は、肉体、感情、生命力からあなたの状態を判断した上で、上記の3つのドーシャのバランスを整えるために、計画を立てます。

治療の目的はあなたの体内に残っている老廃物を排除することにあります。老廃物を溜めたままにすると病気の原因になるとされているからです。
この老廃物を排除するプロセスを「パンチャカルマ(panchakarma)」といい、症状を軽減し、調和とバランスを回復します。

施術の手法は老廃物の排出するために、リンパや血流促進、マッサージ、薬効成分のオイル、ハーブ、浣腸や下剤を行います。

効果はあるの?

マッサージ・ボディートリートメント、アーユルヴェーダスタイルのマッサージとして次の種類があります。

abhyangaアビアンガ

乾いたシルクグローブによるリンパマッサージでやさしく角質を除去します。その後、温かいハーブオイルを使ってマッサージ。

Garshanaガルシャナ

Garshanaガルシャナにより循環を高め、リンパ系を流します。ブラッシングによって肌を整え、オイルをより深く浸透させます。
アビアンガAbhyangaは滑らかな手の動きで、神経系と心を深く弛緩させることによって、皮膚、組織、臓器、関節の問題を回復させることができます。

Vishesh ヴィシェシュ (ハーブオイルマッサージ)

Vishesh (ハーブオイルマッサージ): 少し強めのリズミカルなマッサージを行います。。この施術によって、細胞に栄養が届くようになり、細胞間の無駄な癒着を破壊し、リンパを刺激し、体内に滞った老廃物を排泄します。
Visheshによって、意識と体を正常に結びつける効果があるとされています。

Udvartinaウドバルティナ(角質除去マッサージ)

ハーブのペーストを使用して肌の角質を除去するマッサージ。角質を除去するハーブペーストを使うことで、老廃物のデトックス効果、肌や組織に栄養を与え、血流を促進させます。
Udvartinaは滞っているリンパから毒素を排出させることで、心身をリフレッシュさせる効果が期待されます。
毛穴などに溜まった皮膚の脂肪沈着物が分解され、筋肉や免疫などを司る「カパドーシャ」を活発に再生します。
Udvartinaはアーユルヴェーダのマッサージの一つで、筋肉の緊張を改善します

シロ・アビアンガ・ナーシャShiro-Abhyanga-Nasya (SAN) (Ayurvedic Sinus Treatment)

アーユルヴェーダの副鼻腔炎のケアです。
上半身のマッサージとアロマスチームと薬用ハーブを鼻へ数滴垂らします。
副鼻腔炎の治療の後に、アビアンガマッサージを行います。副鼻腔の鬱血や頭痛、目や耳の感覚を研ぎ澄まします。汚染物質、刺激に敏感な人、そして慢性的な頭部や首に問題がある人のためにはうってつけです。

Marma Chikitsa(アーユルヴェーダエネルギーバランス)

アーユルヴェーダのエネルギーバランスを整え、身体とエーテル体(肉体の外側にあるとされる別の体)を癒します。「マルマ Marma」は「隠れた」、とか「秘密」を意味するサンスクリット語です。アーユルヴェーダにおいては、マルマは気の流れでいうツボのようなもので。チャクラのプラナ(アーユルヴェーダでいう気の流れ)において「秘密の体に隠された場所」になります。

これらの隠されたポイント「マルマ」を解放することで、活力がみなぎり、肉体的に回復し、精神的にリラックスすることができます。
エネルギーセッションが基本的な施術になりますが、ドーシャバランスオイルのなかに体は浸かっています。

まとめ

アーユルヴェーダはインドに古くから伝わる伝統医術です。一言では、とても語ることができない、とても奥の深いもの。

今回ご紹介したのは、ほんのごく一部にしか過ぎません。アーユルヴェーダの基本は、自分のドーシャのタイプを知って、食事や運動に気をつけることから始まります。

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