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お茶に含まれるL−テアニンが自律神経のバランスを整える3つの理由

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この記事で伝えたいことは・・・

お茶に含まれる「Lーテアニン」のリラックス効果

についてです。

お茶派?コーヒー派?

多くの方がコーヒーは目を覚ますため、お茶はリラックスするときに、とその飲み方を分けているかもしれません。

お茶にも、コーヒーにもカフェインが含まれているのに、この違いはどこから来るのでしょうか?

お茶に含まれるリラックス成分「L−テアニン」

お茶には、L−テアニンと呼ばれるアミノ酸の一種が含まれています。お茶にも覚醒作用があるカフェインが含まれていますが、コーヒーよりもL−テアニンを多く含むためにリラックス効果が期待されています。(1)

L-テアニンは血液脳関門を通って、脳内に入ることができます。L−テアニンを摂取するとアルファ波と呼ばれる脳波を増やす効果があります。脳がリラックス状態にあるときに、脳波はアルファ波を発しています。お茶を飲むと「落ち着くー」というのは気のせいではないということです(2)。

さらに、L-テアニンは、GABAやドーパミンなどの脳内の神経伝達物質の分泌を促すこともわかっています。いくつかの研究で、テアニンとカフェインの組み合わせは、集中力アップと認知機能を改善できる可能性を示しています。(3)

「L−テアニン」の可能性

L−テアニンは脳内の伝達物質に影響し、リラックス状態を誘導してくれますので、睡眠の質も上がります。成人のうつやお子さんの不登校も、初期の症状として「不眠」があります。不眠が続くと、GABAやドーパミン、セロトニンといった脳内の伝達物質のバランスが崩れてしまいます。

このバランスの崩れは、集中力の低下、意欲の減退、食欲の減少、代謝の低下、感情の乱れなどメンタル面での問題を引き起こしてしまいます。症状が重くなり、病院を受診するとうつや自律神経失調などの診断を下されることにもなりかねません。

さらに、自律神経がうまく機能しない体では、疲れやすい、だるい、朝が起きれない、いつまでも眠れないなどといった状態に陥ってしまいます。まさしく、負のスパイラルに落ち込んでしまいます。

不眠かも?とちょっとでも感じたら

仕事や勉強を頑張るために、コーヒーやカフェインたっぷりの飲料水を飲みまくっている、という現代人はとても多いと思います。
その結果、不眠傾向になったり、眠っているつもりでも質の高い睡眠を得られていない可能性があります。

少しでも、眠れないかも?と感じるのであれば、カフェインの量を少なめにして、仕事や勉強のお供にお茶を飲んで見ることをお勧めします。

まとめ

コーヒーには大量のカフェインが含まれています。心臓に負担をかけられないなどのカフェインに敏感な人には、お茶の方が適していると言えます。ただし、医師の指導を仰ぐことが必要です。

カフェインが覚醒作用を持つことは、よく知られた事実ですが、長い時間、集中力を維持したい人にはコーヒーよりもお茶の方は適しているかもしれません。
L-テアニンはアルファ波を増加させるために、リラックスしながら集中することができる可能性が高いです。
お茶は紅茶でも緑茶でも構いません。お好みで。

コーヒーにもお茶にも長所短所がありますので、コーヒーは朝一発目の目覚まし、ブースターとして、お茶は午前中にゆっくりじっくり集中したいときに飲んでみてはいかがでしょうか?

参考文献

(1)Caffeine and theanine exert opposite effects on attention under emotional arousal.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28044450

(2)L-theanine, a natural constituent in tea, and its effect on mental state.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18296328

(3)The effects of L-theanine, caffeine and their combination on cognition and mood.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18006208

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